どうあがいても、羽生蛇村。

お母さん。お母さん、開けてよ。お母さん。おがあざん。うーん。

サイレーン。

あのCMの怖さは、トラウマ級ですよね。
ホラーゲーム好きの皆さんはご存知かと思いますが、今回紹介するのはこちら。
息することさえ、恐怖。で有名なホラーゲーム「SIREN」のモデルとなった「岳集落」です。
埼玉県秩父市にある廃村で、ゲームの影響で多くの方が訪れるようになった有名スポットみたい。

埼玉県秩父市の山奥にあった岳集落は、かつて炭焼きや農業が盛んで賑わっていました。
岳集落の歴史は古く、江戸時代から続いており、1955年頃には44人の方が住まわれていたそうです。
廃村になった経緯は定かではありませんが、 戦後の日本の高度経済成長により若者が進学や就職のために岳集落を離れてしまいました。
そのため集落で生活する方が少なくなり、過疎化が進み廃村になってしまったという噂です。

1972年頃に浦川ダムが水質資源開発のために岳集落を含む地域を水没するという計画があったみたい。
建設側は周辺住人との交渉がはじまり、交渉が終わったのは1987年になります。
交渉が終わる頃もうすでに岳集落は廃村になっていて、ダムの立ち退きは関係ないみたい。

岳集落が注目されたきっかけは、ホラーゲームで有名な「SIREN」のモデルとなったことがきっかけみたい。
ゲームディレクターが、岳集落の廃墟や風景をゲームの描写に取り入れています。
2003年に発売されたホラーゲーム「SIREN」は発売前から有名でした。

CMがとにかく怖すぎる。15歳以上推奨ゲームということでなかなか怖いCMになっていました。
そのCMを小さいお子さまやホラーが苦手な方が見てしまい、トラウマになってしまった。
とのクレームが多かったみたい。
ゲームに負けないホラーなCMで有名になって放送中止になったんだって。

放送中止になった「SIREN」のCMはこちら。
気になった方は、部屋を明るくして離れてみてみましょうね。

当時の私も、実はトラウマになりかけました。
本当に怖かった。
甲子園のサイレンを聞いただけで、ちょっとビクッとなってましたし。
今ではその怖さを楽しめるほど、大人になりました。

ホラーゲーム「SIREN」は昭和78年の日本の寒村を舞台になっています。
屍人と呼ばれる不死身の化物であふれかえった羽生蛇村から脱出するのが目的みたい。
様々な物語をもつ主人公たちを選んでサバイバルしクリアするホラーゲームです。

廃屋から声が聞こえてきたり、不自然な光が見えたり、神隠しにあったりするのが有名みたい。
他には、急に周りが静かになったり、突然寒くなったりするみたい。
廃村となってもまだそこに留まっていたい方がいるのかもしれませんね。

岳集落にはお参りスポットがあるみたい。
岳集落に訪れた方は参拝してから、散策しましょう。

岳集落の入り口には、六つの小さなお地蔵さまがいるみたい。
ちょっと可愛いですね。
実はもう一つ大きなお地蔵さまが小さなお地蔵さまの隣にいたみたい。
そのお地蔵さまは、
「手をつけるとやけどする。」
と言われていた大切なお地蔵さまでした。
現在は行方不明になってしまっています。
2013年8月に岳集落で放火事件があり、 噂ではその放火は行方不明になったお地蔵さまが影響しているではないかと、ささやかれているそうです。

岳集落の奥には「十二社神社」と呼ばれる神社があるみたい。
集落付近の山で修行をしていた修験者さまが祀られていて、今でも参拝に訪れる方がいて、 お酒などお供えされています。

Youtubeで日本全国の心霊スポットをソロキャンプされてるまめCHANNELさんが岳集落を紹介しています。
行く前にどんなところか覗いてみてもいいかも。

山奥の廃村ということもあり、訪れるのも危険が伴う岳集落。
それでも行きたい方は、こちらのGoogle Mapを参考にどうぞ。

散策や肝試しを行う際は、 必ず所有者や管理人に許可をとりましょう。
許可のない訪問は不法侵入罪や建造物侵入罪となる 可能性があります。
また近隣住民の方々に迷惑のならないよう、 マナーを守って行動しましようね。

ホラーゲーム「SIREN」で注目された廃村「岳集落」。
廃村になってからも多くの方が訪れていますが、 廃村なので建物が壊れ倒れたり、 山奥ということもありますので、 クマやイノシシ、また不審者に十分に注意しましょう。